食品加工工場

設計コンセプト

 この食肉処理工場は、アメリカのNASAで生まれたHACCP(衛生管理)システム*¹に対応する工場として計画設計してある。又、職員の低温での作業をできる限り軽減するためにソックチリングシステム*²を採用している

※1 HACCPとは、Hazard・・・危険、 Anaiysis・・・分析・解析、 Critical・・・批評・批判、 Contorol・・・管理監督 Point・・・主眼点・個所の頭文字を表した標語である。食品の安全性を最高のレベルで保障する、総合的な衛生管理システム。食品工場に原料が入ってから、消費者の口に入るまでの間の各工程ごと、各食品ごとに起こりうる危険を予知・分析・監視して、食品の高安全性・高品質を実現します。

※2 ソックチリングシステムとは、従来の強制対流方式による空調では風の影響により寒く感じて作業環境があまり良くない。円筒状のフィルターを通して空調することで、フィルター全面からの均一で穏やかな吹出しになり、気流音や温度ムラが無くなり、静かで衛生的な室内環境を実現できる。又、フィルターを通すことで、ほこりや虫などの異物捕捉の効果もある。

所在地/宮崎県都城市

主要用途/食肉処理工場

構造/鉄骨造2屋建 ラーメン構造

工程

設計期間 1997年 4月 ~ 1998年 2月  11ヶ月

工事期間 1998年 2月 ~ 1998年12月  11ヶ月

規模

敷地面積 1,771.48㎡(535.87坪)

建築面積 1061.83㎡

延床面積 1479.77㎡(447.63坪)

完成しました。

北東からの外観

事務室

営業室

休憩室

ホール

階段室

下足室廊下

下足室廊下に続く手洗い場 左手前はエアーシャワーブース

男子WC

女子WC

処理室

製品庫

製品庫

枝肉保管庫

ダンボール室 立ち上がり開口は投入口

梱包室 ダンボール室からの落とし口が梱包台の上に設置されている。

加工場 空調はソックチリングシステムを採用(天井面の円筒)

出荷室