2004.11.1

 福岡在住のI 様より、メールにて、建築相談がありました

宮崎にUターンするにあたり、土地取得からの建築か、中古の一戸建てを見つけての移住か迷っている。


   お答え

     中古住宅については、マスコミ等でも取り上げられている様に、色々と問題が発生する場合が

     あるので、お勧めできません。

      不動産業者は中古住宅の販売をする前にある程度リフォームして販売する為、表面上きれいに

     仕上がっているので、内にかくれた瑕疵については、ほとんどわかりません。

      例えば、春先の暖かい時期、転勤時期にあわせて購入すると、春夏は良いのですが、冬になると

     寒くてどうしょうも無いという事があります。

     調査すると断熱材がまったく入っていない事があります。

     不動産業者は、販売してしまえば、それで終わりです。苦情を申し入れても、不動産業者と付き合い

      のあるリフォーム会社を紹介してくれるぐらいのものです。そこで又、余分な出資を強いられること

     になります。

      もし、土地取得が選択肢の一つにあるのなら、迷わず新築する事をお勧めします。そして、自分の

     納得のいく家づくりをすれば良いのです。そのお手伝いをするのが、設計事務所の役割になります。


  ホームページの”子供の気配を感じられる家”と”落ち着きのある家”の工事費用はいくら位か教えて 
  頂きたいのですが


   お答え

     坪単価の誤解

     坪単価としては、出来上がった建物について、総工費を坪(3.3u)数で割った費用をいいます。

     40坪の建物で2,000万の工事であれば、坪50万の建物という事になります。

     ただし、これは目安程度に考えておいた方が良いでしょう。

     建物は、建築主の要望を聞きながら、作っていくので、千差万別です。キッチンの仕様、家具の仕様、

     はたまたその数、クーラーやカーテン等が含まれているのか、いないのか。又、仕上げ材料もクロスから

     石張りまで、多種多様です。

     これらの組み合わせで坪単価は、大きく変わってくるのです。

     もっとも、計画をしていない時点では、建物の大きさ(坪数)も決まっていないので、坪単価を気にしてもあまり

     意味がありません。


     問い合わせの建物については、回答しましたが、できれば、敷地の形状、高低差の有無などや、建築主の

     希望(仕様)を伺って建物の内容がある程度明確になれば、坪単価もかなり実質的な数字を申し上げることが

     出来ると思います。








平成17年7月23日更新